道風神社

神社名

　道風神社（とうふうじんじゃ）

所在地

京都市北区杉阪道風町１

御祭神

　小野道風（おののとうふう）

延喜二十年（920）と伝わる古社で、産土神の和香社に小野道風を祀り氏神としたとあります。参道横に神宮寺の明王寺跡があり、神門正面に祀られる不動明王は寺の一部だったのでしょう。門を潜ると左手に拝殿と社務所、右手に道風神社本殿があり、その前には数基の石灯籠が置かれています。中の１基には文政六年（1823）の銘が刻まれていました。参道の途中の手水社の水は湧き水で、そばにある積翠池（しゃくすいいけ）の水を汲んで硯の水に用いると、書道が上達すると伝わります。また不動明王のそばには、天皇家に献上された和香水という名水が湧く場所があります。京都市内とは言え、深い山中にある神社の境内は静寂に包まれた清々しい神域です。