鍬山神社

神社名

　鍬山神社（くわやまじんじゃ）

所在地

京都府亀岡市上矢田町岩田２２

御祭神

　主神・大己貴命（おおなむちのみこと）　　　　　客神・八幡宮（応神天皇）

和銅二年（709）創建の延喜式内社。旧社格は郷社、後に府社。
「応神天皇の御代に帰化せし阿智王の末裔阪上康頼此の地に生まれて厚く鍬山明神を崇敬し、医を学びてその技術特に精しく姓丹波の宿弥を賜り、天元五年（982）医心方三十巻を著す」（盥魚庭落葉）
永万元年（1165）四月八日天岡峯上に霊光の照徹するあり。爾来八幡宮を並べると伝ふ。
寛政三年（1462）の棟札が現存し、古来楽田、油田、八日田、相撲田、馬場田、雑用田、奉射田、華田の８種の社領田があり、地名を八田と称しました。八田は後に源頼政が当地を賜った時に矢田と改め今に至っています。
天正四年（1576）明智光秀によって祭田を没収され、一時期衰退しましたが、慶長十五年（1610）亀山城主岡部長盛が社殿を造営し社田を寄進。寛永十六年（1639）藩主菅沼定房が社領を寄進。その後も歴代藩主によって厚く護持されてきました。現在の鍬山宮と八幡宮の社殿は共に同規模の権現造で、文化十一年（1814）に造営されたものです。

案内板
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由緒

大己貴命（大国主命）が国土を経営されていた時、丹波国は泥湖で、洪水は山を抱き、濁った波は天をも凌ぐほどであった。土人の産業は安からず、そこで大己貴命が当地の黒柄嶽に八柱の神を召して相談をしました。そして泥湖に船を泛べ、鍬を振って保津請田の辺りを疎通されると肥沃な大地となりました。後人はその徳を尊んで当地に祀ったと伝わります。（略記より）

境内社

境内には８つの小宮があり、１１社が祀られています。
　百太夫社は豊磐間戸神と櫛磐間戸神
　厳島神社は境内の池に祀られ、市杵島姫命
　金山神社は金山姫命
　樫船神社は猿田彦命
　高樹神社は享保三年（1718）勧請で、山雷大神
　日吉（ひえ）神社は大山咋命
　熊野神社は延享元年（1744）勧請で、豊宇気大神、伊邪那岐尊、天児屋根命
　稲荷神社は倉稲魂神
　疱瘡神社は宝暦九年（1759）勧請で、大国主命
　天満宮は正徳元年（1710）勧請で、菅原道真公
　愛宕神社は火産霊神

文化財

【　府登録文化財　】　本殿・境内社八幡宮本殿（建造物）　【府文化財環境保全地区】　鍬山神社文化財環境保全地区

リンク

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備考

　

　【関連記事】　　鍬山神社の紅葉　　　銀鈴の滝　　　鍬山神社の朱印

周辺情報

鍬山神社のスクラップブック（記事全文ではありません）

2018年12月22日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「亀岡祭山鉾復元に尽力」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　毎年10月に行われる亀岡祭の亀岡祭山鉾連合会監査、林健次さん(68)らが、２００５年の鍬山鉾復元に尽力した功績で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　府伝統行催事功労者の表彰を受けました。
2016年11月12日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「闇に浮かぶ紅葉と社殿」　夜間拝観
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亀岡市のライトアップのトップを切って、鍬山神社で夜間拝観が１０日夜から始まりました。今年は１６日までの１週
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　間で、午後５時～８時、１１月中の拝観料は３００円です。
2016年10月26日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「豪快辻回しに歓声」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２５日、亀岡祭本祭で、１１基の山鉾が城下町を巡行しました。
2016年10月02日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「のぼり高々　成功祈願」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１日、亀岡祭の最初の神事「吉符入り」が行われました。
2015年11月12日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「照らす紅葉　晩秋染める」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１１日夕、ライトアップの試験点灯が行われました。同神社での開催は８年ぶりで、開催期間は１３～１５日の午後
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５時～８時まで。
2012年10月26日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「新調の木製車輪　山鉾載せギシッ」　　亀岡祭本祭　旧城下町巡行　辻回しに拍手
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亀岡祭は２５日に本祭を迎え、豪華な懸装品をまとった山鉾１１基が旧城下町を巡行しました。
2012年10月25日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「練り物行列　鉾町彩る」　　亀岡祭宵宮　南郷池に灯籠も
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２４日、市内の旧城下町では、夜、妖怪などに仮装した練り物行列がありました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また南郷池には灯籠が浮かべられ、幻想的な雰囲気に包まれました。
2012年10月24日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「復元木製車輪動く」　　亀岡祭宵々山・羽衣山曳き初め
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２３日、亀岡祭宵々山で、今年から木製車輪での巡行を復活する山鉾の曳き初めがありました。曳き初めは難波山、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高砂山も行う予定だったが、雨の影響で羽衣山だけが実施しました。
2012年02月04日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「炎に祈る無病息災」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３日、節分祭が営まれ、山伏が護摩をたき、家内安全や交通安全を祈願しました。雪が残る境内では、かす汁や甘酒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　などが振舞われ、参拝者が体を温めていました。
2011年10月26日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「山鉾１１基　きらびやか」　　亀岡祭本祭にぎわう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丹波路の秋を彩る亀岡祭が２５日に本祭を迎え、きらびやかな懸装品をまとった１１基の山鉾が亀岡市の旧城下町一帯
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　を巡行しました。
2011年10月03日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「亀岡祭の無事祈る」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　亀岡祭(23～25日)を前に、期間中の無事を祈る安全祈願が２日に行われました。安全祈願祭は半世紀以上も途絶えてい
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　たが、２年前に同祭山鉾連合会が結成50周年を機に復活させたものです。
2010年10月25日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「練り物行列再現」　亀岡祭〝江戸期"ほうふつ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２４日に宵宮を迎え、江戸時代に亀岡祭で行われていた「練り物行列」が再現されました。市民約４５０人が武将や六
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歌仙などにふんして市内旧城下町を練り歩き、沿道を沸かせました。
2010年10月04日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「吉符入り」　亀岡祭の安全祈る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今月２３～２４日の亀岡祭の神事初めとなる吉符祭が３日に営まれました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吉符祭は半世紀以上途絶えていましたが昨年復活した神事で、祭りの関係者らが期間中の安全を祈願しました。
2009年10月26日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「みやびサンデー山鉾巡行」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　25日、「亀岡祭」の本祭を迎え、豪華な懸装品で飾られた11基の山鉾が亀岡市の中心部を巡行し、大勢の観光客で賑わ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いました。
2009年10月24日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「懸装品や提灯　華やかに揺れ」　亀岡祭宵々山　三輪山鉾夜間巡行
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　23日、亀岡祭の宵々山を迎え、同町本町の「三輪山鉾」が恒例の夜間巡行を行いました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三輪山鉾の夜間巡行は市制50周年を記念して2005年に始まりました。
2009年10月23日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「山鉾11基、宵宮も巡行」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「連合会」設立50周年記念で、今年の亀岡祭では本祭だけでなく宵宮の24日午前中も行われ祭りを盛り上げます。
2009年10月21日　新聞折込チラシ　　　　見出し：秋季大祭「亀岡祭」のお知らせ。（亀岡祭山鉾連合会）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本年23日から25日まで行われる亀岡祭山鉾行事は府登録無形民俗文化財に指定されています。２４日に計11基の山鉾が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　形原神社前から巡行します。
2009年10月04日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「相次ぎ創建１３００年」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2008年～11年にかけて亀岡市内の１２神社が創祀１３００年を迎えるという内容。特に今年は請田神社をはじめ７神社
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　が節目を迎えます。
2009年07月03日　京都新聞・朝刊　　　　見出し：「息災願い、川流しの儀」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏至から11日目にあたる半夏生の2日に、「水無月祭」が営まれました。お祓いをすませた1万枚を超す紙製の人形を参
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拝者が手分けして境内を流れる小川に流し、下半期の無事を願いました。またそのあと境内では、疫病の退散を願う
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「茅の輪くぐり」もありました。

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